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小児科・アレルギー科・内分泌科・腎臓科 西宮市の たにざわこどもクリニックです。

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〒662-0971 西宮市和上町1番15号

アレルギーの方へmedical guide



アレルギーとは
ヒトの体には、外から入ってきた外敵をやっつけるという免疫反応があります。
その外敵が細菌・ウイルスなどの場合はカラダにとって非常に有用な反応ですが、日常の身近なものに対して過剰に反応する場合にはやっかいな「アレルギー」ということになります。
それが、花粉症・ダニアレルギー・食物アレルギーなどです。

喘息
“ヒューヒュー ”とか“ゼェーゼェー ”と息が苦しそうになるという状態が繰り返されます。
病態としては空気の通り道(気道)が狭くなり、長引く炎症のため気道が肥厚し硬くなってしまいます(リモデリング)。
原因はハウスダスト、ダニ、花粉、大気汚染、運動、心因性など多岐にわたります。
また、雨の日(低気圧)、夜間に悪化しやすい傾向があります。

喘息になりやすい人は、
1.親が喘息である 
2.アトピー性皮膚炎がある 
3.アレルギー性鼻炎がある 
4.風邪の時以外(熱もなく元気な時)に“ヒューヒュー ”“ゼェーゼェー ”する
などがあげられます。

喘息は夜間の睡眠を妨げ、こどもの成長や日中のパフォーマンスを落としてしまいます。
また気道の肥厚、線維化などの不可逆的な変化(リモデリング)を起こしてしまいますので早めの受診をお勧めします。
当院では小児気管支喘息治療・管理ガイドラインに沿った治療を心がけています。



食物アレルギー
食物アレルギーに関しては近年劇的に治療方針が変わっています。
食物アレルギーの考え方の変遷を追ってみます。
1. 1990年代食物アレルギーは、消化機能が未熟なため発症するために発症するとの説が支持されていた。
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2. 2000年米国小児科学会は「妊娠・授乳期の母親は食物アレルギーの原因となりやすい食物を制限し、乳幼児に対してはそれらを食べることを出来るだけ遅らせるべき」との声明を発表した。
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3. その後の疫学研究の結果、妊娠・授乳期の母親における予防的な食物除去や、離乳食開始時の除去が、食物アレルギーの有病率減少に寄与しないことが示され、2008年に米国小児科学会はかつて公表した声明を撤回した。
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4.現在は皮膚から侵入した物に対してアレルギーが発症し、適切な量と時期に食べた食物に対しては、逆に免疫寛容(慣れ)が誘導されるという考えが支持される。


以前イギリスではピーナッツオイルを保湿剤として使用した乳児にピーナッツアレルギーが発症しました。
また日本では小麦成分の入った石鹸を使用した人に小麦アレルギーを発症した事件がありました。
つまり皮膚から侵入してきたものに関してはアレルギーを発症しやすくなってしまいます。
一方口から(経口的)食べたものに関してはアレルギーが出にくくなります。
うるし職人がうるしかぶれを予防するためにうるしを少しずつなめていたそうです。
したがって乳児期からスキンケアをしっかり行い、皮膚をきれいに保つことと、適当な時期に少しずつアレルギーになりそうな食品を食べる事が食物アレルギーを予防する上で重要です。
とはいえ食物アレルギーの症状は個人差が大きく、実際の症状が出た人や、重度のアトピー性皮膚炎などのお子様は、専門医の受診をお勧めします。

当院ではアナフィラキシーの既往のないお子様に限り、経過、検査などを考慮して食物負荷試験を行っています。
















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